管理人: 2008年11月アーカイブ
浜田市紺屋町は古い家並みや商店が残っていて、なかなか魅力的なところだ。
時間があれば一度じっくりと無駄歩きしてみたいと思っている。
そんな紺屋町で見つけたのが『食堂 自由軒』である。
店の表からは新しいのか古いのが判然としない。
ただ「港町」、「自由」という文字から、明治2年に洋食の国内での始祖草野丈吉が大阪で開店した『自由亭』が思い浮かぶ。
明治、大正、昭和と「自由」という言葉は至ってモダンであった。
とすると創業は何年だろう。
聞いてみると昭和8年と非常に古い。
東京都内、例えば「煉瓦亭」や「たいめい軒」といった老舗と比べても、古さで負けていないだろう。
島根県浜田市という鄙びた地方都市が昭和初期、モダンで先進的な土地であったことが、ここに想像できる。
店の壁に大きな写真があってオムライスとカレーがある。
その上の看板が変に小ぎれいで薄っぺらなのが気になる。
この看板類は、せっかくの古い歴史を、隠すマイナスの結果となっている。
この外から、中に入ったときのギャップが凄い。
まずは店内が薄暗い。
壁に打ち付けた合板の色合いが焦げ茶色で、細長い蛍光灯が並んでいるのだけど、晴天の外光に負けてしまって、照明器具としての勤めを果たしていない。
お客は老人がひとり。
テレビを見ていて、そのニュースというのが隠岐水産高校の練習船が追突沈没したこと。
ちょうど乗り合わせていた教官が、幼なじみの大谷一雄なので画面に見入ってしまう。
さて、なににすべきかと悩みに悩み、結局表にあったオムライス650円に決める。
ここで同行していたバシ君とダイコクさんが和定食750円を注文する。
この約2名の「ものを考えない」資質に疑問を感じる。
洋食屋に来たら洋食を食べるという良識のある選択、君たちには出来ないのかね?
ちなみにやって来た和定食のうまそうであったこと。
かなり悔しい思いをした。
バシ君、特に君は弟子としては不貞だ。
心のなかで頭を「バシバシ」してやる。
ほどなくやって来たオムライスはいたって在り来たりのもの。
出色ではないが玉子焼きが香ばしく、ケッチャップライスもほどよくうまい。
残念なのはベチョベチョナポリタンとかポテトサラダがついていないこと。
まあ、これはボクのあまりに個人的な好みなので、これ以上言うまい。
とにかく、なかなか満足至極のオムライスであった。
これなら浜田の『自由軒』でオムライスも悪くない。
次回、浜田のお昼はカレーライスにしようかな?
支払いに立つと、この店のレジスターに目が釘付けになる。
まことに古めかしいもので、これは「レジ」ではなく明らかに「レジスター」なのである。
ガチャチンと支払いを済ませて、大急ぎでクルマに戻る。
浜田市での自由な時間はあっという間に過ぎていく。
思うに公務員のお昼時間、短か過ぎないだろうか?
公務員だって人間なんだ、昼飯ぐらいゆっくり食わしてやれよ、なんて思う。
急ぎ、帰る道すがら、『自由軒』のお隣にあった『くずの花』(ここが当初の目的だった)という食堂が気になってくる。
まことに浜田市には面白い飯屋が目白押しなのだ。
島根県浜田市『自由軒」
http://www2.crosstalk.or.jp/jiyu/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
募集は10日以降。
12月6日(土曜日)早朝7時半から築地で土曜会を行います。
築地場内を見学、買い物をして、その後懇談会を行います。
詳しくは、
http://csi.or.tv/tsukiji/kb/rb.cgi
姫路(兵庫県姫路市)と言えば黒田官兵衛とは司馬遼太郎の影響大である。
10月の13日、新幹線の時刻表を見て初めてのぞみが姫路に停車することを知る。
目指すは鳥取なのだけど、姫路で智頭急行と言う路線を走る「はくと」という特急に乗るのが最短距離だと知る。
それで7時50分の広島行きのぞみになんとかギリギリで飛び乗る。
姫路駅到着が10時50分だ。
姫路についたらとにかく途中下車をする。
南口に降りたのが大きな間違いであって、なんと昔ながらの商店街が続くのは北口なのだ。
駅は全面的に(?)工事中であり、ぐるっと北口にまわる、その距離が長い。
北口には姫路城にまっすぐ続く道があり、その左右に比較的大きな建物がある。
その北口から右手北方向に商店街らしきアーケードが続く。
このアーケードが縦横無尽、とにかく長い。
休日のせいだろうか、やたらに行き交う人が多い。
みなゆったり買い物や食事を楽しんでいるようで、急ぎ足なのはボクだけだ。
なにしろ一時間半しか姫路に滞在できる時間がないのだ。
駅からまっすぐまっすぐ続くアーケード。
なんだか名店街のようなので右手に折れる。
すぐまた左手に折れると本屋があった。
残念ながら小さな本屋で兵庫県ならではの本は見つからない。
その前に魅力的な食堂『さかゑちゃん』、『えきそば』というのを見つける。
体調が万全なら『さかゑちゃん』だが、『えきそば』でうどん。
この店、いたって平凡な味だった。
そのまま駅の方向にすすむとコップ酒をやる人のいる古そうな酒屋、豚まんを売る中華料理店などがあって、いつのまにかまた駅前に出る。
もういちど折り返して姫路城に向かって歩く。
この商店街は面白みに欠ける。
姫路ならではのよさを空しく抜き取ったような店ばかり。
それでも「練り製品」の製造販売の店を何軒か見る。
また明珍火箸を売る金物店があって、これも姫路ならではだろう。
時刻はすでに正午を回っている。
あまり時間がないので足早に姫路城を正面に見る大通りを渡る。
北にあるのが国宝で世界遺産の姫路城。
個人的にはこのような遺跡には興味がない。
人が暮らしてこそ、みる価値があるのだ。
黒田家、木下家、榊原家、酒井家と戦国江戸時代の城の歴史には興味深々ではあるが、今回は一枚だけ撮影してお仕舞い。
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これが所謂国宝で世界遺産というヤツですな。私的には古びた食料品店にある、その土地ならではの安い豆腐以下の価値しかない
渡ったところが西二階町というアーケード。
ここは人通りまばら、入り口近くのがらんとした化粧品店の古びた軒の上を見ると「白牡丹」の文字。
ここは以前は酒屋だったのだろう。
そこから大通りをもどって目に付いたのが『ハトヤ蒲鉾』。
http://www.hatoya.gr.jp/index.html
天ぷら(関東での薩摩揚げ)、蒲鉾などに不思議なものをみつける。
それはコロッケ状のもので「ハトミン」という。
また「穴子かまぼこ」というのがあって、気になったので「ハトミン」とともに買い込む。
時刻が差し迫り、駅近くで地下にもぐり込む。
ここが別世界だった。
地上よりも賑やかで、意外に庶民的だ。
駅近くにある酒屋で姫路の酒『龍力ワンカップ』を買い求める。
220円だった。
そして駅の改札口まで来ると、なんと山陽本線は人身事故で大幅に遅れがでているのだという。
1時間は遅れるでしょうというので、もういちど賑やかな地下街に引き返す。
この地下街がいいのだ。
庶民的な臭いがする。
魚屋があって、ここで数々の発見をする。
特にコノシロが開かれて、酢漬け用に売られていたのは大発見。
この地下街を地上に出ると、駅の歩道橋から最初に見た姫新バスの看板の出ていたビルであった。
ここから少し、また北に歩く。
少し歩いて見つけたのが大きな看板がビルの上にのった「すし宗」という店。
ここに「このしろすし」というのを見て、当然の如く店に入る。
この店が面白かったのだけど、これは寿司図鑑に書く。
一時間ほどおくれて智頭急行特急はくとに乗り込む。
ほんの数時間の姫路だったけど賑やかで楽しい街だった。
また機会があったら、ゆっくり歩きたい。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/