2007年8月 5日アーカイブ

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 これこそ「徳島うどん」だ、というのが我が故郷貞光に残る。徳島県美馬郡つるぎ町貞光には江戸時代から続くうだつの上がる街並みがある。これは古くは徳島の物流を担ってきた吉野川から霊山剣山に向かう街道にあたる。そのうだつの上がる街並みを二分するのが飯田食堂のある明治橋であり、ここが商店街の中央にあたる。
 ここに昔ながらのうだつの上がる、本瓦ぶきの食堂が残っているというのも奇跡だ? また今やジワジワと侵略しつつある讃岐うどんの攻勢に正統な「徳島うどん」が残るというのも奇跡だろう。

「徳島うどん」の特徴は何度も書いてきたが基本的に煮干しの出汁、腰はあるけれどもやや控えめなうどん、具は赤板(赤い蒲鉾)と刻んだ油揚げ、刻んだわけぎというもの。それがずばりそのまま一点の狂いも進化も後退もなく飯田食堂で楽しめる。

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「飯田食堂」のうどんというのは一ぱいではもの足りない。ついつい二、三ばいと食べてしまう、そんなあっさりしたものだ。しかも出汁はしっかり旨味があり、塩分濃度も適度、なんの臭みもない。最後まで飲み干して後味がいい。その上、今回、飯田食堂で感心したのがうどんである。町内の森野という製麺所で作られているというが、適度な腰、適度な歯切れの良さがあって絶品である。ひょっとしたらボクにとって日本一のうどんかも知れない、と言う思いが日に日につのる。

 うだつの上がる貞光でうどんを食べるに、つきものなのが「すし」である。面白いことに子供の頃、ただ単に「すし」といえば、ちらしずしであった。家庭であればここに、きつねずし、巻きずし、姿ずしなどが加わる。このうどんとともに食べたすしも絶品であった。

 久しぶりの故郷で昔ながらのうどんとすし、懐かしいと思うとともに、後何年この味わいが楽しめるのだろう、と考えると薄ら寒さを感じてしまう。「飯田食堂」よ永遠に。

飯田食堂 徳島県美馬郡つるぎ町貞光字町24-1

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