
疲れていると、体力的にも心の方もボロボロだったりすると、
ついつい甘いものが恋しくなる。
ボクの場合、「甘いもの」とは音楽、書籍、食べ物だけど、
疲れているときに聞くのはPPMだったりS&Gだったりブルックナーだったり、
読むのは宮沢賢治に井伏鱒二。
聴くのも、読むのも子供の頃かっら好きなものばかり。

でも食べる甘いものは非常に多彩だ。
日本各地を歩いているので、土地土地のものを買ってきて、
「おいしい」と幸せになれる。
今回のものは尾鷲市九鬼にある錦花堂『九鬼水軍 虎の巻』。
九鬼の港の水辺にあり、九鬼なので「九鬼水軍」というのがいい。
静かな静かな漁村の片隅にひっそりある上品なたたずまいの店で
予約があるのでと断られて、一本だけしか分けていただけなかった。

要するに虎巻きというやつで、堅いカステラ生地を虎模様に焼き上げ、
カンテンで寄せたアンコを巻き込んだもの。
まことに素朴ながら味は非凡。
なんともあんこがうまい。
甘さがほどよく小豆の風味が生きている。
生地もしっとり好ましく、1本しか買えなかったのが返す返すも残念であった。
ちなみにこの菓子を教えてくれたのが市長の岩田昭人さんなのだけど、
日本酒だけでなく、甘いものも大好きなんじゃないかな?
錦花堂 三重県尾鷲市九鬼町1171-4

