2009年11月アーカイブ

22日から25日までは徳島県にいます。
メールなどもなかなか見ることができなくなります。
お急ぎの方はケータイへ。


脇町横倉というのはまことに山深い。
脇町は古くより吉野川の左岸に栄えた町。
うだつの上がる町として有名だが、その市街地からかなり香川県よりに入って横倉の地はあるようだ。

ここでいつ頃から豆腐が作られるようになったのかは、わからないが今回のものは比較的古くから見られる真四角のもので、へそがある。
味わいは素朴、かつほどよい大豆の旨味があって、硬いところが私好み。
切らないで箸で崩しながら頬張ってうまい。
しかも後味が軽い。

酒の肴にも最適な鄙の豆腐。
徳島県の山間部の豆腐なれど逸品なのである。

中山律子 徳島県美馬市脇町字横倉254の2


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非常にときどき、思い出したように買ってしまうものに「塩納豆」がある。
「塩納豆」は東北などで作られるもので「麹納豆」とも「納豆ひしお」と呼ぶ地方もあるという。
納豆と麹を塩味で漬け込んだものである。
納豆の味がして、麹の甘さがあり、納豆ほどは粘つかない。

初めて買ったのは初めての東北日本海の旅であったはずだが、メモが出て来ない。
そのときのペッケージすら覚えていない。
最近でも、数年に一度は買っている。
たぶん、同じ店のものであると思う。

改めて、作っている店の名を見たし、改めてこれは納豆なのだろうか?
なんて歴史を調べてみた。
実は「塩納豆」とは大徳寺納豆、浜納豆などの大豆を塩で発酵させて、乾かしたものをさす。
「寺納豆」ともいうもので、京都とか静岡県で作っているもの。
でもあちらは中国から鎌倉時代に伝来したもので、今回のものはもっと東北の土着的な食品。
まったく別物だ。

資料を探していると意外なところにあった、10年ほど前の雑誌「サライ」に見いだしたのだ。
納豆を作り、塩味をつけ、甘酒(麹を発酵させたもの)と合わせて切り昆布などを加えたもの。
ここから若干また発酵させる。
やはり東北らしい土の匂いのする食品である。



これが、ごはんに合うのだ。
ほどよい塩味で、納豆のうまさがあり、麹の甘さがほどよい。
納豆よりもさらっとして粘つかないから食べやすいのもいい。
この塩納豆、ご飯なくしては意味のないものと思えたが、別の食べ方もあるのだろうか?

加藤敬太郎商店 山形県酒田市十里塚字村山北73の3


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