2006年8月28日アーカイブ

 八王子綜合卸売センター「平成食品」は冷凍肉の専門店である。店主は通称「カバだぬき」と呼ばれている。コヤツ、まったく目立たぬ妖怪で「うんともすんとも」言わない。せっかく八王子綜合卸売センターでもっとも人通りのある「高野水産」の前にありながら商品を並べようともしない。それで、今回はボクが勝手に新商品を作ってみることにした。といっても最近我が家オリジナルで静かなブームとなっている「薩摩しょうゆ漬け」というものを売ってみたい、という好奇心のはけ口に「平成食品」を利用しているだけなのだ。
 作り方はいたって簡単。鹿児島県笠沙の「わかしお」さんが送ってくれた同河辺町の「ヤマガミこうくちしょうゆ」とみりんで豚肉を漬け込んだだけ。材料にほとんど添加物がなく、生鮮品なので土曜日限定とした。これが26日に店頭にだしたら総て売り切れ、また今週も作ってみたいと意気込んでいるのだ。
 今週土曜日9月2日の朝からまた限定で売り出すので、好奇心がある方よっといで! ということなのだ。

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八王子綜合卸売センター「平成食品」のことは
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html

 学生時代にもあまりカップ麺を食べなかったためにこの「ペヤング焼きそば」とも縁がなかった。それが市場の商社でカップ麺の箱を見ていたら疲れたオヤジ(42歳だという。この歳でなんでこんなにボロボロなんだこの野郎)が
「オレの若い頃はこればっか食ってたんだ」
 と勝手に独り言をもらすのである。ちなみにボクはこのカップの焼きそばが大嫌いだ。昔、鹿島灘に釣りに行き沖合で真横の老人と仲良くなった。その方がデカイポットをバッグから取りだして作ってくれたのがこれなのだ。作り方まで丁寧に教わってお湯を捨ててソースを麺に絡める。これがうまくもなんともない。どうせならカップヌードルの方がよかったな、なんて思ったものだ。
 と、この「ペヤング」の箱を見ていたら「なぜこんな不思議な名前なんだろう。ペヤングとは会社名なのだろうか」なんて疑問が湧いてきた。それで1箱(これが市場では1000円前後)買って駐車場に向かっているともうひとり話しかけてきた。この人、八王子で小さなスーパーを経営している。
「これ自宅で食べるの」
「そうだよ、でも1年くらいかかるだろうけどね」
「これが出たときに、うちの息子が大学受験でさよく食べてたよね。それでねオレも食べてみたらうまいよな。うちの母ちゃんも好きでさ」
「それ何年くらい前」
「そうだな万博よりは後だから、内の息子が今年45だから27年くらい前かな」
「そうなんだ。この会社の名前が面白くて買っただけなんだよね。オレはこれほとんど食べたことがない」
「ペヤングね。これはアベック(古い)のことペアっていうだろ。それから来ているの。うちでもずーっと扱ってるけどコンスタントに売れるのよ」
 自宅で改めて食べてみた。これがやっぱりうまくない。でも太郎は「うまいよ」と言って食べている。
 自宅で改めて食べてみた。これがやっぱりうまくない。でも太郎は「うまいよ」と言って食べている。
 それなりに「ペヤング」というのも調べてみると1975年発売の世界初(よその国にソース焼きそばなんてないよな)のカップの焼きそばである、そしてブランド名はやはり「ペアヤング」の略であること。群馬の「まるか食品」のというのが作っている。なんてことがわかった。そして食べてみて、やはり「焼きそば」は焼くからうまいのだ、と改めて思った次第。

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まるか食品 群馬県伊勢崎市戸谷塚49-1

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