学生時代にもあまりカップ麺を食べなかったためにこの「ペヤング焼きそば」とも縁がなかった。それが市場の商社でカップ麺の箱を見ていたら疲れたオヤジ(42歳だという。この歳でなんでこんなにボロボロなんだこの野郎)が
「オレの若い頃はこればっか食ってたんだ」
と勝手に独り言をもらすのである。ちなみにボクはこのカップの焼きそばが大嫌いだ。昔、鹿島灘に釣りに行き沖合で真横の老人と仲良くなった。その方がデカイポットをバッグから取りだして作ってくれたのがこれなのだ。作り方まで丁寧に教わってお湯を捨ててソースを麺に絡める。これがうまくもなんともない。どうせならカップヌードルの方がよかったな、なんて思ったものだ。
と、この「ペヤング」の箱を見ていたら「なぜこんな不思議な名前なんだろう。ペヤングとは会社名なのだろうか」なんて疑問が湧いてきた。それで1箱(これが市場では1000円前後)買って駐車場に向かっているともうひとり話しかけてきた。この人、八王子で小さなスーパーを経営している。
「これ自宅で食べるの」
「そうだよ、でも1年くらいかかるだろうけどね」
「これが出たときに、うちの息子が大学受験でさよく食べてたよね。それでねオレも食べてみたらうまいよな。うちの母ちゃんも好きでさ」
「それ何年くらい前」
「そうだな万博よりは後だから、内の息子が今年45だから27年くらい前かな」
「そうなんだ。この会社の名前が面白くて買っただけなんだよね。オレはこれほとんど食べたことがない」
「ペヤングね。これはアベック(古い)のことペアっていうだろ。それから来ているの。うちでもずーっと扱ってるけどコンスタントに売れるのよ」
自宅で改めて食べてみた。これがやっぱりうまくない。でも太郎は「うまいよ」と言って食べている。
自宅で改めて食べてみた。これがやっぱりうまくない。でも太郎は「うまいよ」と言って食べている。
それなりに「ペヤング」というのも調べてみると1975年発売の世界初(よその国にソース焼きそばなんてないよな)のカップの焼きそばである、そしてブランド名はやはり「ペアヤング」の略であること。群馬の「まるか食品」のというのが作っている。なんてことがわかった。そして食べてみて、やはり「焼きそば」は焼くからうまいのだ、と改めて思った次第。
まるか食品 群馬県伊勢崎市戸谷塚49-1
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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八王子綜合卸売センター「平成食品」の豚の薩摩しょうゆ漬け
こんな↓商品も出ましたよ。
エースコック、麺や具材を香ばしく焼いたカップ焼そば「ホントに焼いた 本焼そば」を発売
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=138860&lindID=4
ゆでて作る「焼かない」焼きそばの元祖は、日清の袋麺の焼きそばでしょうね〜
現在発売してるのは粉末ソースを使ってますが、昔のはソースではなく何とも言えない不思議な味でした。
昔はソースを粉末化できなかったんでしょうね。
http://www.nissinfoods.co.jp/product/search/search.html?yakisoba=4&br=&sz=&ts=&kw=&type=C&x=62&y=11
SMさん、確かに日清の袋入りの焼きそばには覚えがあります。でも町のお好み焼き屋で育ったので、これもほとんど食べていませんね。