八王子の西にそびえるのが高尾山。国道20号線、現甲州街道から裏通りに入り、高尾山の北方、小仏まで抜ける道に入る、これが江戸時代からの甲州街道なのだ。ここには古い寺もあるし、当然ながら高尾山の動植物に出合える得難い地なのである。ただ、残念なのは未だに「人にも、未来にもちっとも役に立たない圏央道」の高尾山貫通という暴挙が進んでいて、最近この高尾山の大天狗様が困っているのだ。
まあ話はそれすぎてしまいそうなので、峰尾豆腐店に話を移す。峰尾豆腐店は裏高尾の道を奥に奥に入って、摺差という不思議な部落にある。そのそっけない店舗と製造所で、この裏高尾の豊かな水を使って作られるのが「するさしの豆腐」である。豆腐は木綿豆腐(120円)の一種類というのもいい。それに寄せ豆腐(210円)とがんもどき(110円)や生揚げ(130円)、油揚げ、おからドーナッツ(5つ350円)。
我が家がいつも買うのはボク用に木綿豆腐、家族は寄せ豆腐となる。この木綿豆腐がいかにも毎日でも食えそうな、淡麗でしかもそこそこに豆の甘味や旨味も堪能できる。これが「豆腐」だという本来の形なのがいい。
帰りには、断りを入れて地下水もお土産にするといいい。これで「湯豆腐」というのが最高の贅沢となる。
峰尾豆腐店
http://www.mineo-tofu.com/
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http://www.zukan-bouz.com/
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