秋葉原の喧噪から昭和通を渡ると、とたんに寂しい、そして哀愁漂う街に変わる。ボクなどのオヤジはとても秋葉原のやかましさのなかでは長く息をしてはいられない。そして息継ぎをしに昭和通を渡ってしまうかのようである。そんな薄暗い神田和泉町昭和通沿いに見つけた店。立ち食いではなく、椅子席なのだが、明らかに店のあり方は「立ち食い」のもの。立ち寄った時間が遅く、天ぷらなどで売り切れが多い。疲れ果てて、しかも昼食抜きで立ち飲みでいっぱいという、ちょっとメチャクチャな無駄歩きの果てのいっぱいのそば。
その汁は柔らかく、甘味はほどほど、なかなかいい味わいである。麺もそばの味わいがして粉っぽさがない。そして竹輪天にしても店仕舞いに近いせいか冷たく、ちょっと持てあましてしまったが、きっと揚げたてならうまいに違いない。ということで平均点以上の味わいであった。
2006年9月21日アーカイブ
経木にかかる透明な包装紙に○に元とあるので「丸元納豆」なのかも知れない。裏側には「江戸納豆本舗」とあるために混乱する。川越の人よ教えてくれ! ということで非常に地味な地元流通の納豆のようであり、それがために包装紙に関しても無関心であるよう、包装紙表麺にすら最小限の工夫も見られない。川越の各所でこれを見かけた。
画像のものは製造所を見つけて直接購入したもの。製造所自体が住宅地にあり、幟がなければ気が付かないようなもの。
使っている大豆は大きくも小さくもなく中くらい。やや硬いが大豆そのものの味わいはよい。納豆菌の臭いは少し感じられるが私には好ましいもの。納豆好きなら好きになるだろう一品。残念ながら子供はいやがってしまったが、これは仕方ない。先々、このままの鄙びた味わいを通して欲しい。
渡辺食品製造所 埼玉県川越市西小千波2の17