武内立爾作 辰砂大皿に「大がんもどきの干しえび煮」を盛る

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 武内作品が我が家に来てから、なんだか落ち着かない日々を送っていた。とにかく何でもいいから使ってみたい。でも平凡なものじゃだめ。それでは、最初に何を盛ればいいのか? かなり苦しんだ末に、最初の一品は我が家の家庭料理でいいのではないか? と思い至る。

 それで徳島県人である、ボクが、徳島県阿南市産干しえびの出しで、東京都日野市高幡不動そばの三河屋豆腐店の大がんもどきを煮る。
 干しえびは前の晩から、昆布とともにうるかして、翌日、ゆっくり一煮立ち。
 このだし汁に味醂、酒、薄口醤油、塩で味つけする。ここに油ぬきしたがんもどきを入れて、これまたゆっくりたきあげる。
 こんな単純な料理がいちばん気が抜けないもので、最後に蓮根を加えて、一煮立ち半。
 料理は平凡極まりないものである。この出色の大皿に見合うものだろうか?
 辰砂の赤に、あえてニンジンを加えないで作った、がんもどき、見た目はいかがだろう?

 がんもどきの味わいは、あまりに日常的なもの。がんもという材料よりも出しの味わいを楽しむ。この干しえびのたきものは、冬定番のもので、今冬最後となる。

●まだ日時は決まっていないが、武内立爾さんの個展が東京でも開催される。こうご期待。


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このページは、管理人が2008年3月 2日 13:46に書いたブログ記事です。

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