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滋賀県近江八幡周辺で作られる「赤いコンニャク」を初めて見たのは京都だった。
確か市内のデパート食品売場。
今考えてみると、市内のあっちこっちに赤いコンニャクが売られていて、これが京都のものではないというのもいつの間にか知っていたのだ。
珍しさから、買い込んだものの普通のコンニャクとかわることのない味わい。
拍子抜けするほどに普通のコンニャクだったのだ。
でも「赤」というのは強い色で、逆に普通のコンニャクの濃いネズミ色というのがむやみに目立たない。
料理のなかで沈み込んでしまう、見た目、姿を隠してしまっているコンニャクが、赤くなると主役になりえる、というのを今回証明してみたい。
さて、近江八幡の赤いコンニャクを買ったのが大阪の木津市場。
もどした国産ゼンマイを買ったら、その反対側の豆腐などを売る店にこれがあったのだ。
ゼンマイとコンニャクとなったら、後用意する物は少ない。
青味(緑)のドジョウインゲン、油揚げ。
コンニャクはゆでこぼし、適宜に切っておく。
鍋に胡麻油、そこに材料をどんと放り込んで炒め煮にする。
味醂、少量の砂糖、少量の酢、醤油。
炒め煮ほど簡単な料理はない。
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さて出来上がった我が家の定番的な惣菜。
なかでも一際目を引くのが赤いコンニャクだ。
ここでは間違いなくコンニャクが主役。
炒め煮を作ったときは一合ほどご飯を余計に炊かねばならぬ、ならぬのだ。
赤こんにゃくどっとこむ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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