2006年7月15日アーカイブ

 この店、少々苦手なんだよな。なぜかって黒のユニフォームを着た店員がカウンターの前に立ち、水は入れてくれるは、礼儀正しいは、でなんだか駅めしとしては敷居が高い。だいたい福神漬けや漬物も自由にとるにとれないのだ。そして値段も高い。今回のは黒カレーにハンバーグをのせて800円台。当然、この店に入るのは「仕方なしに」といったときだけ。
 考えてみると東京駅には安くてうまい立ち食いそばもないし、どちらかというと駅として一段上であるとJRの経営者は思っているんだろうか? まあ確かに地方から出てくると「おら、東京さきただ」なんて思うんだけど、毎日利用するベトベトの東京人としてはありがたくもなんともない。だいたい東京駅はトイレの数も少なく、この前なんて危うく●●しそうになった。まあそんなことどうでもいいか。

 この店には普通のカレーと黒カレーという2種がある。この普通のカレーは、あまりうまいともまずいとも言えないカレー界の「丸夫君」的な存在。もっと工夫が出来るだろうし、高い値を付けてるならご飯の量なんてサービスで大盛りというのもできないのだろうか? その点、黒カレーの方はルーも濃厚で辛く、やや出色。でも値段には見合わないな。

homenakare.jpg

東京駅構内

 最近のラーメン店というのがまったく理解できない。今回の「北かま」というのなど店の造りからしていやな感じだ。自己陶酔的というか見てくれの面白さを狙っているのだろうか? 作り手が劇画の世界の主人公を演じているように感じる。その上、スープや麺にもこだわっています、うまいものを作るために努力していますというようなことをわざわざ書いてある。どうもこのような恥ずかしい行為が今時のラーメンというか麺類の世界に横行しているのはオヤジとしてはいやだな。つけめんでもラーメンでも日常の普通の昼飯として食いたいので、若者の「遊び心」には同調できない。
 さて、その努力の結晶の「つけそば」750円であるが、このつゆは理解に苦しむ。濃厚なカツオの旨味はそうだ節を煮立てて、粉鰹で追いカツオをしたような味わい。それに豚骨かな。とにかくカツオ臭い。これはかつお節の出汁を日常に味わっていないために生まれるものではないか? これなど中野の「永楽」と比べるとわかるのだが、カツオのイノシンが強いほど塩分が感じられなくなる。味わいが鈍角的になる。とうぜんマッタリした味になるのだがボクはこの旨味の勝ちすぎた味わいが苦手だ。そばの味はとてもいい。これはさすがに努力して選んできたのだろう。
 この味わい、好き嫌いが出てきそうだ。そして残念ながらオヤジのボクにはうまいとは思えない。
 このような今時の店は10年後にも同じようなスタンスでやっていくのだろうか? それではその店の定番的な味わいが出来るのだろうか? この手の「遊び」には着いていけないな。

kitakama032.jpg

北かま 東京都千代田区神田神保町1丁目24-5

このアーカイブについて

このページには、2006年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年7月13日です。

次のアーカイブは2006年7月16日です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。