東京神田猿楽町「浅野屋」の上カツ丼

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 実を言うと丼物は「どんぶり」に入っていて欲しい。例えばカツ丼、親子丼、他人丼、玉子丼、鰻丼、ともに重箱に入ったヤツはきらいだ。でも大方の店で「カツ重」「たまご重」「うな重」と「重」を明記しているだろう、と言うかも知れないがそうでもないのだ。この猿楽町の「浅野屋」には時々昼飯を食いに行く。ちょっと遠いのだが、知り合いにも会わないし時刻を外すと空いていてほっとできる。そこで空きっ腹で食べるのはカツ丼なのだが、これが上になると「重」になるようなのだ。でもかれこれ4,5年行ってないから「丼」はやめて「重」に変えたのかな。でもとにかく「重」でカツ丼を食べると不愉快でならない。
 ちなみにボクは自前ではぜったいに上は注文しない。神保町周辺で仕事をしていると気を利かせて昼飯や夕ご飯にこんなものをとってくれるのだ。でもどうしてボクには「なにを頼みたいのか」聞かないでいつもカツ丼をとってくれるのか最近とても気に掛かる疑問点だ。
 ここで断っておく必要があるのだけれど、「江戸老舗 神田蕎麦乃地図(神田当たりのそば屋でもらえる)」というパンフレットを見るとこの「浅野屋」は創業128年の歴史があり、また街の素朴なそば屋としてとてもうまい店なのだ。当然、カツ丼も適度な甘味と、カツが軟らかくてうまい。その上、もりやざるを頼むと並盛りでも大盛りなのも偉い。ここで言いたいのはカツ丼が「重」であるのがきらいだと言うこと。
 なにしろ「重」には保温性保湿性がある。ということは入れたご飯が適度に冷えないし乾かない。はあいいかというと、ぜんぜんよくないのだ。保湿性保温性があるということは、とうぜん蒸れるということだ。この蒸れ蒸れが大嫌いなのだ。それにもう一つ、ワッシワッシとかき込めない。それでも「浅野屋」のカツ丼(重)はまだいい。それは丸いからである。はっきり言って四角い重にカツ丼が入っていたらボクは耐えられない。「ごめんなさい」と言って金を払わないで出てくる。
 はっきり結論づけよう「丼」とあって「重」は犯罪行為だ。

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浅野屋 千代田区猿楽町2の6の7


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このページは、管理人が2006年8月25日 12:53に書いたブログ記事です。

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