八王子ラーメン「みんみん本店」

0

hminnminn0682.jpg

 ボクの八王子ラーメン事始めは、隣町である日野市の「みんみん」から始まる。そこで食べたのは非常に醤油の色合いも味わいも濃厚な、しかも油(これはなんの油かわからない)が上部にふわりと層をなしていながら、スープは澄んでいるもの。トッピングはチャーシュー、メンマ、のりであり、麺は鹹水の割合の多そうなつるりとしていてストレートな代物。すすってコクのあるものだが、後味は思ったよりもさっぱりしている。そのさっぱり感を生み出しているのが、もちろんスープのよくアクとりをした上品さにもあるが、それ以上の効果を生みだしているのがみじん切りの玉ねぎ。そう八王子ラーメンの最大の特徴が刻み玉ねぎなのだ。
 これを八王子の土着の人々に話すと「どうもこのスタイルを始めたのは初冨士という店であるらしい」、その同時期かやや後に楢原の「みんみん本店」があって、そこで「修業したのが日野のみんみんの今はなき店主である」ことなどである。そしてかねがね楢原の「みんみん」行ってみたいと思っていたのだ。
 八王子綜合卸売センター「市場寿司 たか」の渡辺隆之さんにその店の様子は聞いていたものの。そんな名店だろうからと、かってに大きな店を想像していた。その「みんみん本店」がまことに目立たない、しかもちょっとみすぼらしい建物なのだ。だいたい暖簾がちぎれてひらひらして野卑ではないか。
 メニューはいろいろあるが初めてであるので注文するのは当然「ラーメン並480円」。「大580円」「特大630円」と量を選べるのも日野の「みんみん」と同じである。
 出てきたのが今どきの店からするとやや小振りのラーメン丼に入った「まさしく八王子ラーメン」である。色合いからすると日野よりも淡い。そして醤油味が生な感じがする。表面にはやはり透明な油が浮かんでいるのにとてもあっさりと醤油辛い。ボク好みの、ある意味でラーメンの原点ともいうべき味わいである。ここなら毎日通っても飽きないだろう。飽きたらバリエーションである「ネギラーメン」を注文すればいい。
 またこのコクのある味わいにはとてもライスが合うのだ。ボクはライスは「半」よりも「普通盛り」をお勧めする。若ければ特大、並盛りライスでも平気だったのになー。

hminmin0681.jpg

みんみんラーメン本店 東京都八王子市楢原町437-1
●詳しくは八麺会
http://www.hachimen.org/hachimen/


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.zukan-bouz.com/mt-app/mt/mt-tb.cgi/2180

このブログ記事について

このページは、管理人が2006年8月26日 22:44に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「東京神田猿楽町「浅野屋」の上カツ丼」です。

次のブログ記事は「八王子ラーメン『おがわ屋』」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。