静岡県三島での無駄歩き03

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 三嶋大社の四つ角から三島大通りを西に走る。この通りが少しも面白みがない。西に向かって右手に「クマノミ雑貨店」という古い家屋を利用した今風の店があり、これは街作りのひとつの方向性があっていい。このお手本は飛騨高山ではないか? ボクのようなオヤジにはとてもついていけない品揃えではあるが。

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 そこを過ぎると左手に三石神社。このように商店街にぽつりと神社があるのが、とてもいい感じである。その隣が地元の人もすすめてくれる鰻屋である「桜屋」。

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 そして伊豆箱根鉄道の踏切を超えると右手が三島広小路駅。広小路というのは上野を考えてみてもわかるように特別な意味をもった場所であるはず。例えば幹線道路の交わるところ、また幹線道路が分枝するところ。当然、人が集まってくるわけでここには市が立ち、見せ物などが集まってくる。

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 この広小路界隈が活気がある。そこからまたまた西に向かう。実を言うと沼津から三島に来るときに、この通りを来たのであるが、気になる店を見つけたのだ。

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 それはほどなく左手に見えてきた。店の前に自転車を止めて、とにかく店内に入る。そこには古めかしい佃煮などを入れるケース。みその桶。店の奥の暖簾に「林屋のつくだ煮」とある。「ごめんください」となんどか声をかけてとても感じのいい女将さんが出てきた。でも残念ながら佃煮の製造はやめてしまっているという。自家製なのはみそと煮豆だけ。これはせっかくだから買ってきた。

 そこから一本北の通りに向かっているとこぎれいな魚屋を発見。ここで味付けマグロというのを買って、すぐに通りにぶつかる。これを東に向かったら、さっき通った広小路の駅にぶつかる。もう一度踏切を超えて、本町の「魚貞」さんにもどる。ちょうどご主人が大きなクエと格闘しているところ。これをしっかり撮影して、もう一度広小路に。ここで「魚政」さんから教えてもらった食堂を見つけるが正午からの開店であるという。少し広小路界隈を自転車で走る。そして正午、その「広小路食堂」に戻ると二軒隣に人だかりが出来ている。そしてお婆さんが倒れていて。「頭から血が出てるよ。早く救急車を呼べ」「動かすな、動かすな」「お婆さん、どうした」と取り囲んだ人たちの声が飛ぶ。

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 ちょうど正午なのに「広小路食堂」が開く気配がない。仕方なく引き戸を開けて「まだですか」というと「どうぞ入ってください」という。ここで美味しいサバみそ煮定食を食べる。満足して、三島大通りを東に、お土産を探したが、結局なにも買わないで三島を後にした。


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このページは、管理人が2006年9月14日 22:44に書いたブログ記事です。

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