今回、沼津魚市場仲買の菊地利雄さんに三島市本町の魚屋「魚貞」さんを紹介されている。それで市営駐車場にクルマを入れて三島大通りを三嶋大社の四つ角から西に向かう。
古そうな酒屋、履物店、食堂に銀行、そしてまた南北に伸びる大きな通りにぶつかって北に向かう。するとすぐにあったのが古本屋の「北山書店」。入ってみると思った以上に面白そうで懐が寂しいのもあって早々に出る。
そこからまた北に向かって下着専門店の角を西に折れたところに「魚貞」さんがあった。「魚貞」さんはちょうど沼津から帰り着き、荷を下ろしているところ。
「11時くらいには魚が並んでいる」というので、また南北の通りに戻り、東海道線・伊豆箱根鉄道の三島駅に向かう。この通りが適度に庶民的で面白かった。北山書店の通りを隔てたところに古い理髪店、隣が時計屋、そこに路地があって不思議な空間が出来上がっている。商店街に生まれるとわかるのだが、こんな路地が子供には貴重なのだ。
通りを北上すると古めかしい食堂。また食堂。「びっくりぜんざい」に中華麺類、餃子とあって店名が「宮福」。この通りの不思議でさびれた感じがとてもいいのだ。
そして坂道になって左三島駅という表示かあり、その手前に「桃太郎玩具店」。この黄のカンバンの素晴らしく時代遅れであることよ。そして端っこの「M」とあって「MOMOTARO」というロゴデザインの見事さはどうだろう。
そこから坂を上ると三島駅。これがちょっと無味乾燥な寂しいもの。うろうろしても洪作少年の影すら見つけられずに、こんどは駅前の通りを西に向かう。朝方とうって変わって太陽が燦々、間違いなく気温は遙かに30度を超えて、激しく喉が渇く。仕方なくセブンイレブンに飛び込んでポカリスエットを買ったらレジの横に「静岡おでん」という缶詰が置かれている。これが315円なので、買ってしまう。
駅前にあるのが楽寿園という公園。このような施設にはまったく興味がないので、また三島大通りに下る。
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静岡県三島での無駄歩き03