新川「がんぎ」でそばと冷や酒

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 無駄歩きで半蔵門線水天宮前で箱崎方面を霊岸島に渡る。今回の無駄歩きはただただ寛永に出来た霊岸島に言ってみたかっただけなので、ビルだらけの島で空腹感を覚えてたまたま見つけたのが「がんぎ」であるだけだ。
 自動ではない引き戸を開けると自動販売機がある。肌寒いし、腹が減っていたので天ぷらそばにするべく探したが見つからない。それで「もり・かけ」というのと「イカ天」の券を買う。それをカウンターにだすと出てきたのが所謂立ち食いの「天ぷらそば」ではなく、イカ天ののったざるそばであった。
 店内を見るとここは立ち飲みも出来るらしく、冷や酒400円を追加する。この冷や酒がうまい。新潟の酒だと言うが銘柄を忘れたのが残念。そしてそばなのだが、新潟県十日町市ならではのフノリの入ったもの。そばのつなぎではトロロアオイやオヤマボクチなどがあるがフノリのものがいちばん苦手なのだ。フノリは海藻の香りの強いもので、どうしてもそばの香りや味わいを殺してしまう。また、つけて食べるには表面が海藻の食物繊維でコーティングされて滑らかすぎる。でもまあよくできた麺ではないか、そしてつけ汁だが、これもなかなかいい感じなのだ。カツオ節の風味もあるし、辛口なのがいい。そばと天ぷらで400円前後、冷や酒400円で硬質な都会からいっとき逃れていられるなら安いものだと、ちょっと感動した。

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このページは、管理人が2006年9月16日 11:59に書いたブログ記事です。

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