埼玉県飯能市 麺屋らんしゅう「特製煮干しラーメン」

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 飯能にある農協は品揃えがいいので、必ず立ち寄る。その隣にラーメン屋があり、暖簾に「煮干ラーメン」とあるのでかねがね入ってみたいと思っていた。煮干しを使ったラーメンというのは魅力的だ。ただし、この期待が仇をなすのか実際にうまいものは皆無に近い。それでも暖簾に「煮干」の文字とは意気込みを感じるではないか。
「らんしゅう」があるのは東飯能駅からほど近く。なかなか立地条件がいい。その味のある暖簾をくぐって少々がっかりした。店の造りがダメなのだ。手前にテーブル席、そしてカウンターというのは本来は喫茶店でもやっていたのだろう。また店に漂う匂いがよくない。だいたいうまいラーメン屋は漂う匂いが違っている。これはダメかな、と思ったがせっかくだから「特製煮干ラーメン」680円を注文する。
 出てきたのはデカイ板海苔4枚、真ん中にゆで卵、メンマになるとといったうるさい代物。外見からなんだか、煮干し出汁を味わう気が失せてしまう。そして一口すすってやはりがっかりした。まずくはないのかも知れない。塩分濃度、旨味のバランスも悪くない。具もやりすぎだが、人によってはうれしいだろう。でも肝心の煮干し出汁の取り方がダメだとしか言いようがない。じっくり見るとスープが濁っている。これはやや大きめの背黒イワシをしっかりワタやゴミを取り除かないでとったのだろうか? 煮干しはあまり大きすぎないのを2つ割にし、ワタや汚れを取り、できれば軽く煎ってから使うのがいい。もしくは火力が強すぎる(煮干し出汁を取るときには絶対に煮立ててはダメだ。また火が弱くても苦みが出る。当然材料を混合したときに煮干しを加えたときにも同じ)ために、苦みというか煮干しの臭みが出たのだろうか? 煮干しで出汁を取るのは非常に難しい。
 この店、味わいのバランスは決して悪くない。ひょっとしてメニューの味噌ラーメンにバターなどを落とした物はうまいのではないか? なんとか食べ終わったものの後悔しきり。

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らんしゅう六道店 埼玉県飯能市栄町10-20


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このページは、管理人が2006年10月 7日 13:31に書いたブログ記事です。

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