相模原綜合卸売市場「赤れんが」のラーメン

0

akarenga07011.jpg

 相模原の市場はまことに混沌として、また雑然として、そしてとらえどころがない。四方八方に棟があり、肉屋、魚屋、そば屋に寿司屋、などがバラバラに存在しているのだ。こんな空間が横浜に向かう国道16号に隣接していること自体驚異を感じるのだが、個人的にはこの闇市の雰囲気の感じられる空間が大好きなのである。
 私的意見ながら相模原はつまらない。ただのベッドタウンである。そんじょそこいらのサラリーマン氏にはやっとたどり着いたマイホームの地かもしれないが、あなたたち現在主流の人種が作り出す街はぜんぜん面白みがない、つまらないのコンコンチキである(この辺、昔の中村錦之助になったつもりで読んで欲しい)。そこに唯一華を残すのが相模原綜合卸売市場なのである。まさに有機的な人間味あふれるところなんだよ、ここは。
 そこで不思議な店を発見。外見は喫茶店としか思えない。でも定食、ラーメンの文字があるんだから食堂だろうか? 面白いので入ってみる。そして勇気を出して「ラーメンお願いします」。

akarenga07112.jpg

 奥からどことなく上品そうなオバチャンが出てきて、濃いお茶を出してくれる。目の前にはなかなかそうそうたるうまそうな品書きが並ぶ。よく考えると早朝から走り回って、腹ぺこペコなのに思い切って入ったので冷静さにかけていた。見るとハンバーグ定食、焼き肉に、中華の野菜炒め、チャーハン、そしてカレーにオムライス、焼き魚まである。あまりに大きな失敗に頭がクラクラしていたらラーメンが来た。
 ふと見回すと外からの光が柔らかく、そして暖かい。なんとも居心地のいい空間で、これなら相模原に来たらここで飯を食うのもいいなと思ってしまう。そしてラーメンだが、いたって平凡なあえて言えばうまくもまずくもないもの。でも400円は安いだろうし、のんびり新聞でも読みながら、ここで一時を過ごすだけで、それ以上の価値がある。

akarenga070012.jpg

相模原綜合卸売市場
http://www.sagamihara-ichiba.co.jp/


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.zukan-bouz.com/mt-app/mt/mt-tb.cgi/2284

このブログ記事について

このページは、管理人が2007年1月 7日 16:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「足立区北千住『むさしや』の豆腐」です。

次のブログ記事は「2006年1月9日(火曜)押上から錦糸町」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。