納豆の名に「末廣丁」とあって、そして日本橋なら、きっと日本橋での老舗納豆屋に違いなしと思う。ちなみに古くは「丁」は「町」と同じ意味合い。両用されていたのだ。また日本橋で「末広」というと「人形町 末広」も思い浮かぶのである。話はどんどん横道にそれるが、日本橋の人形町が未だに人の歩く街なのに対して、箱崎はまるで近未来の非人間的な“ケース”とも言えそうだ。そこにはいろいろな機能を納めてはいるが人のよりどころがない、そんな対比がこの狭い地域に見られるのが皮肉な感じである。
その箱崎に近い浜町に「光食品」はある模様だ。ここは言うなれば製造会社であって、小売りはしていないんだろうか、もししているなら買いに行きたい。そんな素朴なパッケージである。だいたい「末廣」で「扇」の絵なんてわかりやすくて微笑ましい。
中身はいたって良くできた納豆であった。納豆菌が作り出す旨味もあり、豆の旨さも感じられる。また芥子はつけているがタレなしというのがいい。
光食品 東京都中央区日本橋浜町3丁目8-4
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夕闇せまり浅草、千束、日本堤