ときどき閃くことがある。
「こんなものあったらうまいだろうなー」
なんてね。
最近専用の麺を打つようになって、『さくら』の焼きそばは並ではない。
むしろ特上の、しかも値段からして最上の喜ばしいものとなっている。
でもボクは焼きそば自体があんまり好きじゃない。
『さくら』のはゆで麺を豚肉野菜などと「炒める」焼きそば。
どんなにうまいものでも、焼きそばの持つ、ベトっとしたところがいやなのだ。
それじゃ、焼きそばにラーメンスープをそそいだらどうだろう?
このベトベト感(これが大好きという人がいっぱいいる)、もたもたしたところが解消されるではないか?
まささんにお願いして、懇願して作って頂いた。
「そんな面倒くさいものやれって、手間がかかりすぎだよ」
まささん、いやいやながら超太麺をゆで鍋に放り込む。
まことに「いつもすまないねーーーー」。
さて、超太麺で野菜には焦げ目が入っている。
ラーメンスープの中で適度に麺がほぐれていて、もたもた感は明らかに解消されている。
焼きそばをスープと一緒にすする。
「ああああああああああ、のあああ」
官能的な旨さが、ボクの脳髄に突き上げてくる。
「うますぎる」
ときどきあまりに幸福感が強いと「いけないことをしてしまった」ような罪悪感を感じる。
どうしてこんなにうまいのだろう?
たぶん塩味と胡麻油のからんだ焼きそばとラーメンスープが接触する。
スープ自体もうまいのだけど、焼きそばの香ばしい風味・塩味と混合して新しい旨さを作り出しているのだ。
焼きそばはいつも多すぎる、食べきれないなんて持てあますが、焼きそばラーメンは「もっともっと欲しいの。だめ? だめだめ??」なんて訴えてしまいそうだ。
「まささん、もういっぱい作ってくれ!!」
スープの最後の一滴まで飲み干して、まだ食べたい。
こまったこまった新メニュー(?)なのだ。
八王子の市場に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
卵焼きについて考える「東京風卵焼きには驚いた」後編 後の記事 »
北陸本線特急はくたかで大友楼「能登和牛弁当」