ボクはとてもものぐさである。思っていてもなかなか実行できない。大好きな外房九十九里に出るには最先端の館山にはぐるっと内房をたどる。九十九里には東金を抜ける。勝浦、大原へは大多喜越えをする。そして鴨川の白間津などへは久留里超えとなる。
さて、外房の山中にある、このなんだかこぢんまりして、懐かしい雰囲気の久留里を通るたびに目に飛び込んでくると言うか、目にひっついてくるのがこの店。久留里街道から南に下る道の三叉路の角近くにある。
この店の外観は遙か20年以上前から同じ。異常ともいえるほどに汚い。ボロボロだ。でもボロボロ感にどこかしら惹かれるところが大いにあり、一度のれんをくぐってみたいとなんと20年以上思い続けてきた。我ながらなんとものぐさなことよ......。
そして先日、千葉県立中央博物館に行く必要があり、その前に小櫃の農協の直売所に行く。そこから足を伸ばして久留里まで。
お昼ご飯をこの外見ボロボロの店で取った。
入った途端に名物カレーうどんの文字。カレーライスもあるし、魅惑のカツ丼もある。が、ここでは素直に名物をお願いする。「カレー天ぷらうどん」である。
カレーうどんなのに匙(スプーンじゃないね)がついている。これでカレーをすくったら、これが実にうまい。家庭の味なんていう表現があるが、それに近いのに、絶対に家庭ではできないであろう味である。うどん自体もいい味だ。
久留里は外房に抜ける通過点でしかなかったものが、これから大いに変わりそう。今度はカツカレーにするかな!
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