管理人: 2009年12月アーカイブ

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今のところ、徳島県でしか買ったことのない食べ物が「三宝煮」というもの。
まことにキッチュなもので、見た目がやたらに派手派手しい。
鮮やかなグリーン、レッドの手亡豆(てぼう 白インゲン)になぜか干しぶどう、甘いスルメイカにイリコ。
ようするに佃煮なんだろうけど、甘いにつきる。

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初めて食べたのはたぶんボクが幼稚園に上がる前だから、50年近く前になる。
たびたび食卓にあるもので、なんとなく食べてしまっている。
これがどこからくるのか、まことに不思議な食べ物としか思いようがない。

徳島に帰るたびに、まだあるのだなー、と感慨深くなり。
ついつい買ってしまうのだけど、食べきれない。
ちなみに意外に子供たちが嫌いではない。

さて、徳島ならではの謎の食品だと思っていた「三宝煮」、裏を返して製造業者を確かめると、なんと兵庫県神戸市で作られているのだ。
じゃあ、徳島県でしか食べられていないわけではなさそう。
これでスーパーマニア(スーパーで売られる食べ物を探検するのが好きな)の目標物が一つ増えたのだ。

東宝食品 神戸市灘区船寺通1丁目2番6号


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貞光町明治橋にある「飯田食堂」のお昼ご飯は天下一品。
まあボクが子供の頃から食べていた味そのものだから、というのを差し引いてもうまいと思う。
さて、師走となり、冬到来ということで店の入り口におでんの鍋が置かれていた。
ボクは生粋の貞光っ子なので、おでんと言えば、なんといってもじゃがいもとなる。
それで早速箸でとったのがじゃがいも。

このじゃがいもがうまい。
まずかぶりつくと、じゃがいもの香りにほくっとした食感、舌触り。
そこはかとない甘みだって感じられる。
やや小振りで、箸でつまんでも崩れない。

「じゃがいもうまいだろ。一宇村(いっちゅう)のじゃけんな」
女将さんが汁をすくい取るお玉を持って、にこにこしている。
一宇は貞光の奥の奥、山また山のなかにある村だ。
その昔、二層うだつが上がる貞光の発展を支えたのは一宇村なのである。

「一宇(いっちゅう)のじゃがいもうまいんじゃな」
「そうじゃろ」
「これこうて(買って)帰れません」
「無理じゃな。あんまり作っとらんで」

あんまりほめたら、若女将さん(年若い女将さんという意味ではない。飯田食堂には女将さんが二代二人いて、若い方という意味合い)が少し分けてくれた。
一宇のじゃがいもは小振りで、最近人気のレッドアンデス(タキイ?)のように赤味を帯びている。

おでんをいろいろたくさんとって、うどんも食べて、おなかいっぱいになったのに、ついついじゃがいもをもう一本。
姫に「食べすぎだろ、おとう」とたしなめられる。

飯田食堂 徳島県美馬郡貞光町字町24
一宇村
http://www.town.tokushima-tsurugi.lg.jp/ichiu/index.html


新年会のお知らせ

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1月30日に新年会を高輪で行いたいと思います。
参加資格はまったくありません。
ただし掲示板に参加表明、また参加申し込みを行っておいてください。
正式な参加フォームは先になりますので掲示板をときどき見ていただけるとありがたいと思います。
沼津の面白い魚など、魚貝類も集めてみたいと思っています。
掲示板へ

12月8日の日記風

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目覚めたらなんと7時になっている。
起き上がる気力がなく、寝床で田辺聖子の『大阪弁おもしろ草子』をぐずぐず読む。
まことに面白いのである。
やはりお聖さんは天才だ。
昨日は1時半帰宅、メールの返信などして午前2時過ぎに寝たのだから、予想では6時にはパソコンに向かえるはずだった。
これが五十路のつらいところかも、知れないが、結局はボク自身の弱さかな。
しかし、最近年々年末進行が辛くなる。

とにかく着替えて、市場に向かう。
クルマに乗り込むとやけに車内が明るい。
フロントグラスが凍り付いている。
もうこんな季節になったのだな、とガラスに付着している氷を落として発進。

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たどり着いた市場に魚はなかった。
八王子総合卸売センタ−『高野水産』の前までくると、社長が待ち受けていて、「この貝なんだろうな」。
見せてもらうとマツバガイである。
業者がサンプルで持ってきたという。
2個分けてもらう。
店頭におかれたヤナギムシガレイが子持ちでキロあたり2500円。
これは安いと1枚買い求める。

市場で牛乳、ヨーグルト、カレールーに切れているチーズ、びっくりやで男爵とメークイン、マシュルーム。
帰途、日野市滝合『旗野農園』に立ち寄って野菜。
太りすぎて脚の生えた大根と大きくなりすぎたほうれん草を買う。
実を言うと、この大柄なほうれん草がやたらにうまいのだ。

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奥から旗野さんが出てきて、
「これ持って行きなよ」
目の前に並べてくれたのが立派なムラサキイモ3個、ついでにオバサンからニンジン1本。
200円支払って抱えきれないほどの野菜。
旗野農園には聖護院大根も出てきて、冬なんだなと思う。

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さて、帰宅は10時過ぎ。
ヤナギムシガレイ、マツバガイの撮影。
ヤナギムシガレイの干物の下ごしらえをすませる。
やるべきこと多すぎなのである。



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