新井薬師駅商店街を歩いていて見つけた店。何気なく覗いて、初めて見る納豆を買おうとして豆腐の船(豆腐を保存している水を満たした水槽)をのぞくとうまそうな豆腐が目に入った。
「納豆だけ買おうと思ったんですが、1時間くらい家までかかるんですが豆腐大丈夫でしょうか」
聞くと、
「大丈夫。うちのはね昔のやりかたで作っているからね大丈夫」
船から豆腐をとりだして端っこを三角に切って手のひらにのせてくれる。この豆腐の味わいがいいのだ。とても普通の豆腐屋の味なのだが少し置いて微かな苦みと甘味が浮かんでくる。
「ここ屋号なんて言うんですか」
「この下見てくれる船に屋号があるあから」
そこに「新井屋」の文字がある。
ボクは最近、スーパーなどで見かける特選豆腐というか高い豆腐に疑問を感じるのだ。どうも普段着の豆腐の味わいというか、毎日食べて飽きない味わいではなくなってしまっている。それからすると豆腐屋の豆腐は毎日朝夕食べても飽きが来ない。
この佇まいは昭和30年代のもの
よせ豆腐もうまそうである
新井屋 中野区上高田 3-37-7
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