徳島に金鶴ラーメンありと市場で話していたら、そこに福岡県人(この人福岡市ではないという)が来て
「マルタイラーメンというの知らないだろう? チキンラーメンよりも古いんだぞ。子供の頃のお昼ご飯はこれが多かった」
と割り込んでくる。いったいいつ頃の話だろうと聞けば、
「さあ、いったいいつの頃だっけ。子供の頃だから万博のあったくらい」
そうしたら後日、その話はもっと古い時代であることが判明した。何しろこのオヤジ60歳を超えている。まったくオヤジが年齢隠してどうするの。
我が家にある資料を見ると確かにマルタイラーメンが発売されたのは1959年のことだとある。これは早い、間違いなく日本でもっとも早い時期に発売されたインスタントラーメンではないか? ただしチキンラーメンに遅れること1年ではあったが。
さて、チキンラーメンはあまり好きじゃない、もしくは嫌いだというのを書いたはずだが、どうして嫌いかというと麺を揚げているからだ。この揚げた麺を湯でもどした重さに耐えられない。それからするとマルタイラーメンはただの乾麺である。見た目は太目のそーめん、冷や麦と変わらない。たぶん鹹水をほとんど使っていないのだろう。マルタイではこれを「棒ラーメン」と呼んでいる。それを茹でると博多ラーメンに使われているストレート麺に近い味わい風味となる。そこにしょうゆ味とも、なんともつかないスープと調味液を加えて出来上がる。
その間、たったの3分弱。
味わいは、ややスープがくどいが腹減り状態ならむしろこれも歓迎か? また麺は2分強茹でてまだ腰があり、なかなかこれもうまいではないか。ここに紅ショウガ、ゴマなどを加えると博多ラーメン然とする。
このマルタイラーメンは家人が自宅そばの西友で購入したもの。税込み130円也でラーメン2杯は安い。また「これなら、どこにでも売っているわよ」と言われて驚いたなもー。
味のマルタイ
http://www.marutai.co.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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