宮城県白石市といえば伊達政宗の股肱の家臣片倉小十郎景綱の城下町として有名なところ。伊達政宗といえば必ず登場するのが片倉景綱なので、どうしてもその印象が強い。そしてここに「温かい麺」とかいて「うーめん」と呼ぶ短い乾麺がある。素麺の産地が近く、ほとんど欠かしたことのない生活を送っている。そのせいかこの温麺を食べたことはほとんどなかった。それを市場で見つけて比較的手頃な値段であったので買ってきてみた。
そこで「温麺」の基礎知識。素麺や稲庭うどんなどは生地を作り、それを手で伸ばしていく。これが手延べなのであるが、このときに食用油を使うのだ。それがために伸ばした麺が互いにくっつかない。それを温麺では使っていないのだ。当然、長く伸ばすのは難しいわけで、この長さになっているようだ。
油を使っていないので3分前後茹でて、素麺のようになんども手でもみ洗いしなくてもよい。また、この温麺は冷やして食べるよりも暖かな汁にして食べた方がうまいのだが、これはどうも温麺に素麺ほどの腰がないためであるようだ。
この温麺の暖かな汁は確かに穏やかにうまい。残念ながら冷やして食べるには素麺に一歩も二歩も譲るが、この暖かな汁は冬の夜などにうってつけだろう。
きちみ製麺
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