最近、自宅にこもっているときは昼ご飯はラーメンと決めてしまっている。さてお昼時を過ぎたし、どこへ食べに行こうか? と思ったときに見るのが八王子の「八麺会」と「さやぴぃのラーメンデータベース」なのである。この「さやぴぃのラーメンデータベース」で見つけたのが「弘前軒」なのだ。日野にあって南平はディスカウントショップがあったりするもののわざわざ行くようなところではない。考えてみると、ここにあった巨大な雑貨屋、たしかダイクマに来たのがかれこれ五年以上前のことだ。これが今やデカイ電気屋に変身している。その電気屋の駐車場に止めてすぐ真横が「弘前軒」なのである。確か、ここは幾度も店名を変えてラーメン屋が敗退していった場所ではなかったか? そして時刻は午後2時過ぎ。店内は8割方うまっている。この時刻からすると大盛況といっていいだろう。
この「弘前軒」のある場所は幹線道路とそれの脇道の間にある細長い建物。店の長さはかなりあるものの奥行きは2メートルもない。そこにカウンターだけの清潔な店があるのだ。カウンターにすわり周りを見るともなく見ているとお客のほとんどが「つけめん」を食べている様子。すなおにそれに従って、少々待つ。
出てきたのはラーメン通なら「大勝軒」スタイルとでもいえそうなもの。太目のストレートな麺、海苔が一枚。そこに小振りな丼いっぱいのつけ汁。実を言うとこの「大勝軒」スタイルのつけめんは苦手だ。どう食べていいのかわからないのだ。ここ「弘前軒」のものはたぶんかつお節かさば節に鶏ガラベースのスープ。これがやや醤油辛い。でも飲めないほどではなく、麺に絡めるとなんとか一緒にすすり込めるのだ。このつけ汁はいい味わいだ。でも中野の「永楽」のつけめんならとても飲めないほどにスープは醤油辛くて、まさに「つけて食べるそば」なのだが、「大勝軒」スタイルだとこれが中途半端に感じる。スープの中になるとやチャーシューが刻んでゴトゴト入っているのもあまりいいとは思えない。だいたいつけめんとして食べてうまいスープが残ってしまうのだ。これを中野の「永楽」ではスープで割ってくれる。これがなんともうまい。これを「弘前軒」でもまねて欲しい。
この店、清潔で造りからしてもとても馴染みやすいもの。しかもこの店の主は青森県弘前市生まれなのだろうか? 「弘前軒」という店名も素晴らしいし、ご夫婦なのかお客への対応も申し分ない。これだけでまた来てみたくなる。こんどはラーメンを食べてみたいのだ。
注/ボクは「ラーメンショップ」、「つけ麺屋」とか「ラーメン屋」とかいう意味不明の店名は大嫌いだ。ちゃんと自分なりに屋号をつけろよ、と言いたくなる
●この文章を書き終わってもう一度「さやぴぃのラーメンデータベース」を読んでみるとつけ汁が残ったらお願いするとスープで割ってくれるというのが書かれている。これはラーメン通だからなせる技なのか当日そんなことをしている人はいなかった
「さやぴぃのラーメンデータベース」
http://www.geocities.jp/sayapie3838/database.htm
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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