青春の味「マルシンハンバーグ」

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 市場仲間のスーパーに行ったとき、惣菜や加工品の棚に懐かしい「マルシンハンバーグ」の文字を見つけた。「これまだ売っているんだな」と店主に聞くと、「これは今でもよく売れるんだよ」という。じゃあ2,3個買って帰ろうかなと聞くとなんと「売り切れ」だった。
 この店で気がついたのはマルシンハンバーグを肉やハムなどのコーナーではなく、魚肉ソーセージや惣菜のコーナーに置かれていたこと。そして市場で探すと、やはり肉関係の店にはなくて塩干、惣菜などを置く仲買の店にあったのである。

「不思議だな。肉製品でも惣菜関係で流通するのと、明らかに食肉関係の店で流通するのがあるんだね」
 こんなことに感心していたら、
「バカだな、塩干・惣菜を売る店ではね。加工品はなんでも扱うわけよ。逆に生鮮品は扱わない。それにマルシンフーズは餃子もあるし、どう見ても惣菜メーカーなんだよ」
 仲卸なので1箱(10個入り)単位である。卸値からすると1個100円前後となる。そして翌日1箱持ち帰り、箱から出てきたのが昔ながらの紙(?)で包装されたもの。この紙に印刷された「みみちゃん」というのも懐かしいな。

 マルシンハンバーグを初めて買ったのはもう30年以上前のこと。世田谷駒沢交差点そばの西友で姉と買ったんだった。
 上京してきて三軒茶屋で机や椅子、洗面器、箒などを買って、弦巻の四畳半一間のアパートがやっと住まいらしくなった。鍋釜、食器などは実家から届いていて、気が付くと夕方近い。そして本当に初めての自炊というときに出くわしたのが「マルシンハンバーグ」なのだ。
 初めての食料品の買い出しというのは思った以上に大変なもの。姉が付いてきてくれたとはいえ、想像以上の大荷物となってしまった。そこに姉がこれは便利だからと言って2つ薄いビニール袋にいれてカゴに入れた。そう言えばこの薄いビニール(?)の袋に自分で野菜などを入れるというのもこのときが初めて経験した。

 このマルシンハンバーグ、袋から取り出すと表面に白くラードがへばりついている。フライパンを熱すると油を引かないでそのまま焼ける便利なものなのだ。ご飯を炊いて、後はマルシンハンバーグを焼くだけという簡単な食事が18歳、一人暮らし一年目の定番になったのは言うまでもない。当時いくらだったのだろう? これで夕食というのが少し贅沢な気がしていたのだ。

 さて、ほぼ20年以上食べていなかった、マルシンハンバーグだが、思った以上にうまいのだ。豚鶏牛と3種類の肉が混ぜ合わせてある。そこに工夫があるのだろうか、焼き上がりが軟らかく、子供達にも人気上々。遅く帰ってきた一人っきりのお父さんの夕食にもぴったりかも。
 昔はこれにソースをかけて食べていた。太郎はケチャップを山盛りにしている。そう言えば、これに醤油をかけていたヤツがいたな。アイツどうしているんだろう?

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マルシンフーズ
http://www.marushin-foods.co.jp/
●これは一部書き直して「お魚三昧日記」から移したもの。コメントいただいた方のはごめん、ごめん


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

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コメント(2)

おはつでございます。
seesaaの新着記事からから飛んできました。
マルシンハンバーグは私も懐かしの味です。
でも今でも根強い人気商品のようですね!?
私も先日ふとスーパーで見かけて買ってしまいました。
チープな味ですが美味しく頂くことが出来ましたよ。
私はケッチャップ派ですね。

また遊びに来ます。
ではでは。

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さすらいさん、「seesaaの新着記事」なんてページがあるんですね。知りませんでした。ネットは自分自身ではまったく見ないので「seesaa」のことはなにも知りません。
またときどきお立ち寄り下さい。

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このページは、管理人が2006年9月18日 08:03に書いたブログ記事です。

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