まず最初にお断り。「ふりかけ」というものが水産加工品なのか、それともインスタントなもしくは手軽なB級食品なのか少々迷ってしまった。それで「ふりかけ」のは高菜漬けや卵なども使われること、また「お茶漬け」との共通点が多い点、また瓶詰め、袋入りが多いことからしてB級食品に含めることとした。
また「瀬戸風味」を発売している三島食品には「楠苑」という加工食品、とくに「ふりかけ」に関する資料館まであるという。それによると加工食品としての「ふりかけ」の歴史は浅く熊本の「御飯の友」が大正初期を嚆矢としている。そして丸美屋の「是はうまい」が大正14年、広島もやや遅れるが昭和「露営の友」を昭和9年に発売している。
さて三島食品の「瀬戸風味」のこと。八王子の食品商社である総市商事部にはこのような加工食品に詳しい人材が多い。その古狸に勧められたもの。彼、古狸君は加工食品を扱って40年になるというが、それほど昔からある定番商品であると言う。
これを持って市場を歩くと、意外に反響があるので驚いた。数名のぼうずコンニャク同年輩とおぼしきオヤジが「これ懐かしいな。子供の頃から(実際に何年頃かわからないらしい)あったんだよね。昔の母親の手抜きってヤツ」とか「これのりたまより好きだ」という寿司屋まで千差万別。
発売もとの三島食品は創業は1949年と新しいが「ふりかけ」では老舗であるという。
さて、さっそく残りご飯を解凍してサラリパラリと振りかけて、ぐぁっしいいと一気に食ってみる。香ばしいかつお節、海苔の風味、これはうまい。そして食卓に置いておくと1瓶が4日くらいでなくなっている。これは子供達にも好評であるということだ。
さて、この瀬戸風味、ぼうずコンニャクの子供時代は見ていない。でも地元広島では有名なんだろう。
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