神保町暮らしは長く交差点そばの「梅もと」の存在は知っているのだ。でもこれ何時出来たんだろうね。だいたいこの立ち食いそば屋、白山通りに面した目立つ場所にある。なんだか入りづらい。でも知り合いの推薦を受けて思い切って入る。どうもこの頃、ひと目がやたらに気になる。また一回入り損なうと10年、20年入らないなんてざらなのである。この店もそんなことで今回初入店である。
この店で毎日昼飯を食っているという同年代の知り合いがいる。そやつどう見ても味オンチなのだが執拗に、
「梅もとのコロッケカレーを注文するんだ。するとね、ルーをたっぷりコロッケの上からかけてくれるの。これに暖かいそばね。これがいいいいんだね。ううううう、梅もと行ってみなよ。うううううまいんだからさ」。
どうしてこやつの話を聞くのが嫌かというと話がやたらに長い、そして内容はスッカラカンのゼロなんである。しかも朝っぱらから2杯目だという本格芋焼酎の香りというより臭いがきついな。クラクラ来るぜ。もっと離れて話してくれよなアル中ヤロウ。お前も今年還暦だろ!
そんなことで仕方なく白山通りに背を向けで食券を買いましたよ。迷って迷ってカレーと冷やしタヌキ(値段を忘れてしまったが500円前後)。なにはともあれこの店、安いし、メニューは多いし、それだけで凄い。しかもなんだか毎日かよっていそうなヤツが多いのは、これまた壮観だな午後3時なのに。
それでカレーと冷やしタヌキであるがいいではないかこの味わい。値段が安いのに、ゆで卵が丸々1個、天かすもたっぷり。そして味わいは可もなく不可もなく、元学生街の腹減りヤロウにぴったりである。でも五十路のオヤジにはきついかな。よくできたメニューを目の前に、箸が動かないのは年のせいだな。カレーもうまい感心だ。
でも味わいのどこかに「こんなもんだろう」という打算がありそうだ。そんなこと言ってもこの打算を楽しまねーと神保町貧乏暮らしは成り立ちゃーしねえんだよ。「なんだバカ野郎、ガチョーンのビヨヨ〜〜ン! だ。
神保町「梅もと」
http://www.umemoto21.co.jp/shop/jinbocho.html
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