姫路(兵庫県姫路市)と言えば黒田官兵衛とは司馬遼太郎の影響大である。
10月の13日、新幹線の時刻表を見て初めてのぞみが姫路に停車することを知る。
目指すは鳥取なのだけど、姫路で智頭急行と言う路線を走る「はくと」という特急に乗るのが最短距離だと知る。
それで7時50分の広島行きのぞみになんとかギリギリで飛び乗る。
姫路駅到着が10時50分だ。
姫路についたらとにかく途中下車をする。
南口に降りたのが大きな間違いであって、なんと昔ながらの商店街が続くのは北口なのだ。
駅は全面的に(?)工事中であり、ぐるっと北口にまわる、その距離が長い。
北口には姫路城にまっすぐ続く道があり、その左右に比較的大きな建物がある。
その北口から右手北方向に商店街らしきアーケードが続く。
このアーケードが縦横無尽、とにかく長い。
休日のせいだろうか、やたらに行き交う人が多い。
みなゆったり買い物や食事を楽しんでいるようで、急ぎ足なのはボクだけだ。
なにしろ一時間半しか姫路に滞在できる時間がないのだ。
駅からまっすぐまっすぐ続くアーケード。
なんだか名店街のようなので右手に折れる。
すぐまた左手に折れると本屋があった。
残念ながら小さな本屋で兵庫県ならではの本は見つからない。
その前に魅力的な食堂『さかゑちゃん』、『えきそば』というのを見つける。
体調が万全なら『さかゑちゃん』だが、『えきそば』でうどん。
この店、いたって平凡な味だった。
そのまま駅の方向にすすむとコップ酒をやる人のいる古そうな酒屋、豚まんを売る中華料理店などがあって、いつのまにかまた駅前に出る。
もういちど折り返して姫路城に向かって歩く。
この商店街は面白みに欠ける。
姫路ならではのよさを空しく抜き取ったような店ばかり。
それでも「練り製品」の製造販売の店を何軒か見る。
また明珍火箸を売る金物店があって、これも姫路ならではだろう。
時刻はすでに正午を回っている。
あまり時間がないので足早に姫路城を正面に見る大通りを渡る。
北にあるのが国宝で世界遺産の姫路城。
個人的にはこのような遺跡には興味がない。
人が暮らしてこそ、みる価値があるのだ。
黒田家、木下家、榊原家、酒井家と戦国江戸時代の城の歴史には興味深々ではあるが、今回は一枚だけ撮影してお仕舞い。
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これが所謂国宝で世界遺産というヤツですな。私的には古びた食料品店にある、その土地ならではの安い豆腐以下の価値しかない
渡ったところが西二階町というアーケード。
ここは人通りまばら、入り口近くのがらんとした化粧品店の古びた軒の上を見ると「白牡丹」の文字。
ここは以前は酒屋だったのだろう。
そこから大通りをもどって目に付いたのが『ハトヤ蒲鉾』。
http://www.hatoya.gr.jp/index.html
天ぷら(関東での薩摩揚げ)、蒲鉾などに不思議なものをみつける。
それはコロッケ状のもので「ハトミン」という。
また「穴子かまぼこ」というのがあって、気になったので「ハトミン」とともに買い込む。
時刻が差し迫り、駅近くで地下にもぐり込む。
ここが別世界だった。
地上よりも賑やかで、意外に庶民的だ。
駅近くにある酒屋で姫路の酒『龍力ワンカップ』を買い求める。
220円だった。
そして駅の改札口まで来ると、なんと山陽本線は人身事故で大幅に遅れがでているのだという。
1時間は遅れるでしょうというので、もういちど賑やかな地下街に引き返す。
この地下街がいいのだ。
庶民的な臭いがする。
魚屋があって、ここで数々の発見をする。
特にコノシロが開かれて、酢漬け用に売られていたのは大発見。
この地下街を地上に出ると、駅の歩道橋から最初に見た姫新バスの看板の出ていたビルであった。
ここから少し、また北に歩く。
少し歩いて見つけたのが大きな看板がビルの上にのった「すし宗」という店。
ここに「このしろすし」というのを見て、当然の如く店に入る。
この店が面白かったのだけど、これは寿司図鑑に書く。
一時間ほどおくれて智頭急行特急はくとに乗り込む。
ほんの数時間の姫路だったけど賑やかで楽しい街だった。
また機会があったら、ゆっくり歩きたい。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/