お総菜・惣菜・お持ち帰り: 2006年10月アーカイブ

 山形は日本にあって夏の最高気温を記録した地なのである。それだからこそ冷やしラーメンはもとより伝統食でもさっぱり系の逸品が多いのである。そのさっぱり系では「だしっ」と青菜(せいさい)も代表的な食べ物だろう。
 青菜(せいさい)は明らかに高菜の一種であろうか、広島菜と同様に青味を活かして漬物になる。この名物「青菜漬け」をニンジン、昆布、唐辛子と合わせて醤油味で仕上げたのが「蔵王菜こんぶ」なのである。
 これが我が家の定番的な惣菜となっている理由は納豆を思わせる手軽なパッケージによるところ大である。60グラムずつ小分けになっている。これを朝の慌ただしいときなど子供達も1パックとり納豆と合わせてご飯にかけてかき込んで、これまた慌ただしく飛び出していく。青菜のビタミンも昆布の食物繊維もカルシウムもあっというまにとれて、時間まで省けるのだからまことに重宝極まりない。

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我が家では必ず納豆と合わせて食べる

三和漬物食品 山形県東置賜郡高畠町大字福沢1464
http://homepage2.nifty.com/nappaya/

 惣菜塩干物を売る仲卸をのぞくのが大好きなのだ。気が知れた店ならどんどん箱を開けて掘り出し物を探していく、そこで「変なもの」を発見したときのうれしさは例えようがない。「変」と言っても「一興に値する」とか「興味深い」、「思わず買ってしまう」と表現を置き換えてもらうともっとわかりやすいかな。そんな日々に八王子綜合卸売センター「フレッシュフード福泉」で見つけたのが不思議なパッケージに入っていた「牛すじ煮込み」なのだ。
 このパッケージが面白い。煮豆や佃煮が入っている袋なのだがぽっこりメタボリック症候群のオヤジのように前が膨らんでいる。そこに見えるのは醤油味の煮込みである。コンニャク、里芋、大根に牛すじ。

「福泉」の店頭で見ているとボクと同世代から上の商店主がどんどん仕入れていく。
 そのひとりをつかまえて聞いてみると
「なんだか文字にひかれるのよ。『牛すじ』てのがいい」
 絶対に売れるよ、と言い残して一箱持って帰る。
 確かにボク以上の年齢のお父さんにはたまらん響きなのだ「牛すじ煮込み」というのが。そしてこのまま鍋で簡単に温められるというのも魅力的だ。だいたい最近、お父さんが遅く帰ってきても誰も相手にしてくれない。酒の肴だって自分で用意するのが「当たり前よ」と言われているのだ。そんなときにコイツは偉い。「一正」も偉い。

 いかん、味わいを書くのを忘れていた。汁はやや甘口で濃厚な醤油味。真冬などしみじみ心も体も温めてくれそうだ。そして何より牛すじがコリコリとうまい。
 寂しいお父さんには絶対に必須アイテムである。

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一正蒲鉾 新潟県新潟市津島屋7丁目77番地
http://www.ichimasa.co.jp/

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