ラーメン・つけめん図鑑: 2007年7月アーカイブ

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 共栄会ビルの地下にはあまり足を踏み入れたことがない。だいたい築地場内しか回らないので、この築地4丁目界隈とは疎遠だったのだ。それが場外に長崎漁連直売所が出来てから、この変にメタリックな情緒のないビルの前も通るようになった。それでトントンと地下に下りるとボクの拒否反応を起こさせるような文字と、惹かれてしまう暖簾が目に飛び込んできた。まず拒否反応を起こさせたのは「バカウマ亭」という文字。そしてラーメンの品書きの多さ、御託の多さ。それに「鳴門は紀文」なんて意味不明なことも書いてある。まあせっかく下りてきたんだからと席につき無難そうな東京ラーメン醤油味600円というのを注文する。
 なかにいるのは身体の具合でも悪いのだろうか、やたら動きのぎこちないオヤジさんである。席について見回すと厨房内、店周辺がやたら汚い、散らかっている。また暖簾の前に椅子が並んでいて、混んでいるときには座って待てという文字も見受ける。この店そんなにうまいのだろうか?

 注文してから、ほとんど待つこともなくラーメンが来た。厨房の中ではオヤジさんがぜんぜんお湯を切らないまま、麺を丼に入れているのが見えて十数秒後である。これが普通の醤油ラーメンなのであるが具材がかなりユニークである。
 まずダメだと思ったのが貝割れ大根の存在である。なぜラーメンにこのピリカラ野菜なのか、そして鳴門の形がいびつ、そこに三角形の玉子焼き、チャーシュー、メンマ。なぜ? なぜ? このような組み合わせが考えつくのだろうか? 理解できない。

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 まあとりあえずはスープだ。これは平凡至極だがまずくはない。平均点確保といったところだ。そして箸ですくい上げた麺だが細縮れ麺で味がない。いくらすすっても麺に旨味を感じないのだ。これはスープとの相性の問題かも知れない。ちなみに具材のほうだが玉子焼きはどうにもいただけない。貝割れ菜は道を挟んだ有名店の真似だろうか? これも不要だな。鳴門も敢えて「紀文」と書いてなんになる。
 この店、これで600円ならたぶん二度といかないだろうな? ボクは苦手だ、この手の自己顕示欲の強いだけの店は。
 追記、この「つきじラーメン バカウマ亭」の隣が『伝承ラーメン 北都』である。表の看板を見ているとこちらの方がもっとうるさくてどうでもいいことを書いてある。ラーメンは店主のこだわりは隠すべし、うまけりゃ客はくるだろう。どうもこのビルは鬼門だ。

東京都中央区築地4-7-5 築地共栄会ビル地下1階

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