立ち食いそば・うどん: 2007年2月アーカイブ

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 ボクの無駄歩きの最短コースがお茶の水、湯島である。通常の帰宅時間に30分ほどの上乗せ。がんもどきのうまい川原豆腐店があるし、このまま上野広小路に抜ける、不忍池に抜けると、気分と時間次第で迷いに迷えるのが湯島三丁目の交差点なのである。
 川原豆腐店でがんもどきを買って地下鉄で東京駅に出ようかと思っていたら交差点角に立ち食いそば(?)があった。早い帰宅なので夕飯を作ろうという算段なのだが、空腹感が強く、気がつくと自動販売機の前にいたのである。しかし、この自動販売機は交差点の真角にある。いい年をしたオヤジとしてはちょっと恥ずかしいな。自動ドアを入り、ボクの体形ではやっとこさ席に着く。店の作り三角形、カウンターは扇形に狭く、厨房はこれまた三角形だ。店の基調は黒っぽく、では今時のものかというと「水にこだわっています」「定食がある」とか、貼り紙が多く雑然としている。今時の「よくデザイン」「よく考えて」作りましたという「作りすぎ」の店ではないので安心する。
 なかなか「げそかき揚げそば」は出てこない。そのうちフライヤーで天ぷらを揚げ始めて、これは面倒なことになったぞと後悔する。この揚げたての天ぷらで「うまいもの」に出合ったことがないのだ。
 ただ、救いがあるとすれば揚げる音である。温度は間違っていないようだし、油の臭いもしない。そして揚げる音が変わったら、そばを茹で始めた。このクマさんのような店長さん(ひとりしかいないが)、やるな!
 そして大きなかき揚げがのった、しかも澄んだ汁の、「うまそう」な丼がきた。
 このかき揚げがいい、香ばしいし、具のバランスもいい。これは一般のそば屋さんの驚異となるだろうな。なにしろそば自体がうまいし、つゆも優れているのだから。立ち食いの350円のそばで久方ぶりに汁まで飲み干してしまった。


せんねんそば湯島駅前店  東京都文京区湯島3丁目34-9

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