千葉県勝浦市にはもう20年以上前からなんども来ている。主にクロダイ釣りに来ていたのが、街自体が好きになって、朝市を見に来る方が多くなっている。
そんな勝浦朝市を巡って、朝ご飯を食べるのが、下本町の『いしい』である。ここでシンプルな昔ながらの醤油味のラーメンを食べる。朝市で野菜や干物を見ていると、知らず知らずにかなりの距離を歩いている。そしてやっと一息ついて食べるラーメンが近年勝浦での楽しみのひとつとなっている。この『いしい』のラーメンは在り来たりなしょうゆラーメン。澄んだ鶏ガラスープに醤油味、メンマと海苔、チャーシューと具も少なく朝ご飯にピッタリである。きっと小津安二郎の『お茶漬けの味』で鶴田浩二がおいしそうに食べていたのもこんなラーメンだろう。
その素直なラーメンの味がとてもいい。しょうゆ味のスープはうまいし、チャーシューもうまい。だいたいこの店に入ったのも朝市のオバサンがおいしそうなラーメンを食べていて、それで見つけたのだ。地元の人が昔から食べてきている味にまずいものがあるわけがない。
中華の『いしい』は月の前半に朝市が開かれる下町にある。
勝浦の朝市に関しては
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