ときどき八王子まで昼ご飯を食べにいくのは運動不足を解消するため。まったく予備知識なく出かけるのでいつも「勝負」するつもりで入店する。
さて、今回は八王子駅からさほど遠からず、北口の繁華街に近くで「大勝軒」という店を見つけた。でも入るか否かは考え悩んだ。なにしろ店の左手には公明党(好き嫌いではない)のポスター。政党自体が嫌いというのではなく、こんなラーメンとなんら関わりのないものを貼っているというのが嫌いなのだ。喫茶店に劇団などの公演ポスター、コンサートにポスターなどはわかるにしても政党のポスターは嫌いだ。でも屋号もしっかり正面に出しているし、「大勝軒」なんていいなと思いながら店に入る。
店に入って驚いた。お客のほぼ全員がつけ麺を食べている。でも、つけ麺でうまいものにはめったに出合えない。考えた末に初めてなのでラーメンにする。中華そばで630円。そして小がある。これが600円。周りのつけ麺の盛りの凄いこと、これを見て小にした。
店に入るとすぐ左に券売機、その左にカウンターがあり厨房がある。右手にはテーブル席。非常に狭い。
ほどなく出てきたのが、小ではなく、いたって普通の量の中華そば。つけ麺がかなりの太い麺を使っていて、それが中華そばにも使われている。味は煮干しの風味があり、鶏ガラや数種の動物質の旨味。煮干しを使うのは非常に難しく、なかなかまともなものには出合えないが、ここのは煮干しの使い方は合格。また少々濁っているが、全体からするとかなり高いレベルにある。そんななかに太すぎる麺が入っているのだが、スープのうまさからかあまり気にならない。また麺そのものも味がいい。チャーシューもメンマもうまくて、個人的には嫌いな味のついていないゆで卵もゆるせるかな。
ただ気になったのは中華そばというのをなにも考えないで選ぶと太麺で大盛りが出てくるわけだ。この味わいで大盛りというが最後まで飽きないで食べられるだろうか? 無理ではないか? まあそれは人体実験するしかない。
さて、偶然に見つけた「大勝軒」。なかなか結構な中華そばであった。こんどはぜひつけ麺を食べてみたいと思い店を後にした。
●これを書いたのは先月だ。それで改めてネットで調べるとこの店が池袋の「大勝軒」で修業した方がやっているのを知った。だいたいよく画像を見ると「東池袋」の文字がある。世にラーメンマニアとも言えそうな人たちがいるが、ぼうずコンニャクはその対極にある。日常の生活の範囲でしかラーメンは食べない。ましてや行列してまでラーメンを食べたいかと聞かれると「否」である。池袋の「大勝軒」というのは知人からも一度食べて見ろと言われている店だが、行列に並ばなくてはならないのだから、まあ絶対に行くことはないと思う。でものれん分けした八王子の店の実力を鑑みると間違いなくうまいのだろうな。
詳しいことは「さやぴぃのラーメンデータベース」へ
http://www.geocities.jp/sayapie3838/database.htm